3年前、95年代生まれで中国東北地方出身の白書杭さんは、悩んだ末、就職率の高い葬儀学部を選んだ。昨年、全国民政職業技能コンテストで、白さんはその巧みな技術で、「納棺師二等奨」を受賞した。今年、成績優秀な白さんは長沙民政職業技術学院を卒業し、江西省九江市にある葬儀館に就職した。
「食事も寮も付いていて、月給は約4千元(約6万3千円)で、地元の平均月給より高い。それに、自分の時間も十分にある」と待遇を説明する白さん。その仕事に満足しているという。
今年6月、第三者教育データコンサルティング調査機関・麦可思(MyCOS)が作成した「就職青書:2016年中国大学生就職報告」によると、15年度の中国の大学新卒の卒業半年後の平均月收は3726元(約5万8800円)。白さんは「同じ学部のほとんどの同級生の月給はこの平均値の足を引っ張ってないと思う」と冗談交じりに語った。
白さんによると、同じ学部の同級生の中には、マレーシアや香港、澳門(マカオ)、さらに北京、上海、広州などで働いている人もいる。「実際には、この学部を卒業して大都市で働くと、月収1万元(約15万8千円)超えも簡単。ちょっとプレッシャーはあるけど。僕はしんどいのは嫌だから、大都市はやめた」と白さん。
しかし、企業の待遇はいいものの、世間の目が冷たいのが、白さんにとって常に悩みとなっているという。「なかなか自分の仕事のことを理解してもらえなくて、友達を作りにくいと本当に感じる。ある時、バスに乗っている時に、同乗していた人といろいろおしゃべりをした。でも、僕が専攻している学部を知ると、しゃべってくれなくなった。こんなことはよくある。社会には、この仕事についてもっと理解してほしい」と訴える。 (編集KN)
「人民網日本語版」2016年7月20日
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