群雄割拠！武術の達人が集まる朝の天壇公園　北京 (2)

天壇公園で、さかさまにぶら下がった状態で体重50キロ以上の妻を抱え上げる劉さん。

「軟功王」と呼ばれている于松旺さんは5年前から軟功の練習に熱中している。今では「ベテランエリア」でその腕前を披露する于さんからすると、簡単な動きの運動では、物足りないということだ。

天壇おじいさんたちはその人付き合いの方法も達人の風格を備えた男らしさ満載だ。会うとまず大きな声で挨拶し、力強く手を振って合図したかと思うと、すぐさまそれぞれの得意技の披露にかかる。鉄棒でいきなり大車輪を何回か披露し、素晴らしい着地を決めると「次は劉さんの番だよ」と声をかける。観客もいなければ、歓声が上がることもないが、これらは天壇おじいさんたちにとって、重要なことではない。ここに来るようになって十数年という徐さんは「毎日ここで運動していると、互いに知り合いになるし、とくにすごいことをしているとは感じない」と話す。