2016年7月25日  
 

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「ライバル」の日本の長所に目を向ける器をもっているか? (一)

人民網日本語版 2016年07月25日11:15

東京羽田空港3階の出発ロビーに向かうエスカレーターの真ん中あたりで振り返ると、運転手がまだドアの所に立って、私にお辞儀をしているのが見えた。彼は遼寧省大連市出身で、日本で20年近く暮らしている。中国人におじぎをされたのはこれが初めてで、少し戸惑いもあったが、日本の良いサービスやマナーに感化されていて感動も覚えた。(文:王文。新華思客が報じた)

日本に数日滞在している間に経験したことは、経済発展だけでなく、社会の発展の全ての面において、中国と日本の差は依然として大きいことを証明していた。中国に何が足りないのかを冷静に判断し、ライバルである日本の長所を発見することは、シンクタンクの学者としての知恵と責任を試されていると感じた。

私は普通の旅行記のように東京は街中がどれほどきれいで、ゴミは分類され、都市の配置がどれほど合理的で、店のおもてなしがどれほど行き届いているか、トイレはいやな臭い一つしないなどと、並べ立てるつもりはない。一つの例を挙げるだけで十分だ。2014年、日本を訪問した中国人観光客は前年比82%増の220万人、15年にはその2倍以上の500万人に達した。15年に日本を訪問した外国人観光客のうち、25%が中国人観光客だった。しかし、その観光支出は全体の半分近くを占め、中国人観光客の3分の1が「リピーター」だ。さらに、日本に行った中国人観光客のほとんどが帰国後、「日本はいい。好印象だったし、物も高くない」と口を揃えて語る。

中国人観光客のそのような評価は、発展中の中国に不足している点を教えてくれる。07年以降、日本を嫌う中国人の割合は4割弱から9割近くまで増えた上、中国のネット上では、日本へ行く中国人観光客は「意気地がない」、「根性が悪い」などと批判する声が無数にある。将来中国がさらによくなることを信じる理由は無数にあるが、現在、中国人観光客がなぜ日本に押し寄せ、日本で他の国の観光客よりたくさんお金を落として帰っているのかに迫る「研究報告」が必要だ。


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