ラジオ放送・経済之声の経済情報番組「央広財経評論」によると、2016年第31回リオデジャネイロ夏季五輪に中国から参加したのは、選手ばかりではない。五輪は世界トップレベルのスポーツイベントであり、4年に1度のビジネス攻略戦でもあり、世界の大手ブランドが五輪の舞台で戦いを繰り広げ、五輪をきっかけにブランドの影響力を拡大しようとしている。
リオ五輪に採用されたメード・イン・チャイナ全製品の中で、投資額が最も大きいのは地下鉄車両だ。中国の鉄道交通設備が海外での五輪にサービスを提供した初めてのケースにもなった。中国産車両が走る路線は連日30万人を運び、市街地エリアから五輪の中心エリアへの移動時間を30分短縮。この「五輪地下鉄」の開発者は、中車長春軌道客車株式有限公司(CRRC)だ。
今、リオは冬だ。年間を通して高温のリオは、天気がくるくると変化するので、エアコンが非常に重要になる。中国家電ブランド「格力」はリオ五輪の公式サプライヤーで、競技場や関連プロジェクトに空調設備とサービスを提供する。これはつまり、格力が国際オリンピック委員会(IOC)の生産管理、社会的責任、持続可能な発展など各方面の評価と審査に合格したことを意味する。格力だけでなく、中国家電メーカーの「美的」も競技場の入札を競り落とした。
五輪開催期間に使用される、何ものも見逃さないX線検査場の設備、動画モニタリング設備は、主に中国メーカーが提供し、中国から輸入された安全検査設備200台あまりが五輪の順調な開催を「護衛」する。記念Tシャツやマスコットなどのローエンド製品から、科学技術のウェイトの高い軌道交通、安全検査設備、競技用器材、会場建設などのハイエンド製品まで、至るところにあるメードインチャイナが、リオで中国旋風を巻き起こしつつある。
こうした状況について、国家発展改革委員会対外経済研究所国際協力室の張建平室長は次のように分析・解説した。
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