仮想現実(VR)技術を利用した決済は、実際の生活との距離がどんどん縮まっており、もはやファッションアイテムではなくなっている。「第一財経日報」が伝えた。
このほど行われたクリエイティブな才能を発揮する場所として淘宝(タオバオ)が仕掛けたイベント「淘宝造物節」では、VR技術を利用した買い物プラットフォーム「Buy+」がお目見えした。利用者はバーチャル商店でオンラインショッピングの楽しみを味わえるというものだ。米ネットオークションサイトeBayもこのほど、オーストラリアの小売企業マイヤーと共同で世界初のVRデパートを開設することを明らかにした。利用者はヘッドマウントディスプレーを装着し、没入型の商品選択、試着、注文を行った後、ディスプレーを外し、携帯電話の決済画面で支払いを完了させる。
こうしたVR技術によるバーチャル決済VR Payは早ければ9月にスタートし、3D空間での決済に応用されて、バーチャル空間のクローズド・ループを構築する見込みだ。技術開発を担当した専門家によると、この技術で難しかった点は簡単な双方向(インタラクティブ)の形式でバーチャルなショッピング空間での決済を完了させること、これと同時に連携する「支付宝」(アリペイ)の携帯電話端末の同クラス基層セキュリティを保証することにあったという。
支付宝はこの技術を、未来の統一的開発キット(SDK)のインターフェースを通じた各種第三者のアプリケーションへの接続が可能な開放型プラットフォームと位置づける。だが決済技術としては、バーチャル技術の応用場面がどれくらい広がるか、川上から川下のソフトウェアメーカーおよびハードウェアメーカーの意向はどうかという点にその発展が左右される。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年8月8日
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