中国大陸部市場における外資企業の家電業務が落ち込むにつれて、特に鴻海によるシャープ買収以降、各大型家電売り場では、輸入テレビ(完成品で輸入されたタイプ。以下同様)の在庫量は減少する傾向が続いている。今後、広州市民が日韓ブランドの「輸入テレビ」を購入できるチャンスは激減する見通しだ。信息時報が伝えた。
○一部店鋪は輸入テレビの取り扱いをストップ
記者がこのほど、広州市内の蘇寧・国美・広百など各家電チェーンの大型売り場を取材したところ、輸入テレビの在庫は極めて少ない状況だった。すでに販売を取りやめた一部店舗もあった。
国美の維多亜店と石碑橋店では、シャープ製輸入液晶テレビは販売されていなかった。ソニー製輸入液晶テレビのラインナップも非常に少なく、このうち55インチ型の販売価格は8500元(1元は約15.2円)、60インチ型以上は1万元を超えており、同サイズの中国国産ブランド品より30%から50%高かった。販売員は、「輸入テレビの販売価格の相場は1万元前後で、市場での需要がなくなったという訳ではない。だが、数年前から販売量は少なくなった。これは、外資メーカーが中国大陸部での経営戦略を縮小する傾向にあることと関係がある」と話した。蘇寧易購正佳店で売り場に並んでいた輸入品テレビは、韓国サムスン製のみだった。
筆者は複数の大型マーケットを回ったが、シャープ製輸入液晶テレビの姿はもはや見られなかった。ついに天河広百百貨で見つけたが、シャープ製60インチ型4K輸入液晶テレビの販売価格は、8999元と驚くべき値段だった。超薄型テレビならば1万7999元、70インチ型4K輸入液晶テレビになると2万元以上していた。
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