▽輸入液体ミルクの生物活性物質の栄養は国産ミルクに及ばない
同報告は、フロシンと呼ばれる物質の検査測定結果も取り上げた。国産UHTサンプルにおけるフロシンの平均値は196.1mg/100gタンパク質で、輸入UHTは227.0mg/100gタンパク質だった。
農業部(農業省)乳・乳製品品質監督検査テスト(北京)センターの王加啓センター長は、「熱処理されていないローミルクのフロシン含有量はごくわずかで、約2~5mg/100gタンパク質しかないが、熱処理すると大幅に増加する。フロシンは牛乳の熱処理による副産物の因子で、乳タンパク質は熱処理するとフロシンを生じやすい。輸入UHTのフロシン含有量はより多く、牛乳が滅菌プロセスで高温処理され、生物活性物質が大幅に損なわれ、栄養価が低下し、消費者は質の高くない牛乳を口にしていることがわかる」と説明する。
▽国産原乳の品質は最高水準
同協会の谷継承事務局長は、「15年の全国乳製品サンプル検査合格率は99.5%で、食品全体のサンプル検査合格率を2.7ポイント上回り、牛乳は名実ともに安全な食品になった。ミルクの生産源について、2009年以降、農業部はローミルク(乳牛、ヤギなどの乳用家畜から搾乳された、加工していない原乳)のサンプルは15万1千点に上り、サンプル検査の対象はすべてのミルクステーションをカバーし、検査測定指標はすべての使用を禁止された添加物を網羅しており、今回の検査測定結果は過去最高の水準だった」と述べた。
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