北京の人はアートが好きだ。有名な楽団やアーティストが無数にやって来ては、公演などを行っているため、普段の生活でも北京の人はアートが好きなのだと感じることができる。ある時、タクシーに乗って信号待ちをしている時に、運転手が突然スケッチブックを出して、山水画を描きはじめ、とても驚いたのを覚えている。彼は手で絵を描きながら、目は四方八方を見ていて、信号が青に変わると、すぐにごちゃごちゃした車の列から抜け出した。アートが北京の人の生活の中にこのように溶け込んでいるとは夢にも思っていなかった。北京の人は生活というアートを知り、アートある生活を送っている。このような文化的雰囲気が漂う北京で、ここの住民として暮らすことができ、本当に幸せだ。
北京はとても包容力がある都市で、中国全土各地の民族だけでなく、世界各地の人々も集まっている。北京の人々は、互いに打ち解けあう知恵があり、とても礼儀正しく、敬称で相手を呼ぶことも多い。北京は宗教に対しても寛容で、仏教や道教だけでなく、イスラム教などもあり、お寺もたくさんある。北京は広い器を持つ都市であることが分かる。また、北京はさすが大国の首都だと深く感じさせられる。
私の祖国である日本と中国の往来には二千年以上の歴史がある。一方、私と北京の縁は、祖父の代から始まった。今、一人でも多くの日本人が、私のように美しい都市・北京に来て、そこにある歴史と文化、大きな器で包んでくれるあたたかさと愛を感じてくれることを願っている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年8月25日
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