またカーン氏は、中国がG20貿易投資作業チームを発足させてグローバル貿易の成長を促進し、グローバル投資の政策調整を強化したやり方を賞賛し、「現在、グローバル貿易は非常に大事な時を迎えている。保護貿易主義の大きな圧力に直面し、とりわけ中国が指導的役割を果たして保護貿易主義を抑制し、より実務的かつ理性的なやり方で貿易問題に対処することが必要になる」との見方を示した。
欧州国際政治経済研究センターのフレデリック・エリクソン代表は、「当面の世界の成長、貿易、投資はいずれも低下局面という大きな流れの中にあり、G20が経済の持続的成長、グローバル化の再振興などで成果を上げることを期待する」という。
シンガポール国立大学東アジア研究所の鄭永年所長は、「中国は世界の既存の自由貿易システムを維持する者であり、改善する者だ」とした上で、「今回のサミットが世界の自由貿易促進とグローバル化推進で共通認識に到達することができれば、中国と世界にとって極めて大きなプラスになり、このサミットが一里塚の意味をもったサミットになり、さらには中国が発展中の大国として世界の共同発展・繁栄プロセスの促進で果たした役割を世界に証明することになる」と述べた。
G20メンバーは経済規模で世界全体の85%を占め、世界経済の中長期的な成長の潜在力を発掘するという重大な責任を負っている。グローバル経済の目下の苦境に直面して、中国は「革新」を突出した位置に置いた。これは中国自身の発展理念と通じるだけでなく、グローバル経済が新たな局面を切り開くよう後押しすることにもつながる。
トルコのシンクタンク国際戦略研究機関のセルチュク・チョラコフ副総裁は、「中国は構造改革がG20メンバーの共通認識の達成を推進し、これがグローバル経済のより有力でバランスの取れた復興を促進することになると強調している」と指摘する。
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