▽メカニズムと枠組 ガバナンスの道を模索
中国の努力により、杭州サミットでは発展の問題が初めてグローバルマクロ政策の枠組における突出した位置に置かれ、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施をめぐり初めて系統的な行動計画が制定される見込みだ。これはG20サミットの危機対応メカニズムから長期的ガバナンスメカニズムへの転換に対する国際社会の期待に呼応したものだ。
専門家は、「中国は発展途上国が関心を寄せる発展に関連した議題を直接提起し、幅広い世界的な対話をスタートさせた。2016年に中国でG20サミットが開催される間に、G20は発展途上国とますます密接な関係をもつようになり、世界の成長もこれにより新たな意味を付与される」という。
またインドネシアASEAN南洋基金会のバンバン・スルヨノ会長は、「グローバル経済は大きな変革を迎えており、グローバル金融秩序も重大な調整を迫られている。中国を代表とする新興市場国の勃興が、世界の金融秩序に影響を与え、変化をもたらしている。人民元がIMFの特別引出権(SDR)構成通貨に入ったことや中国がアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立を呼びかけたことは、いずれも中国が国際経済・金融の秩序再編に積極的に関与していることの現れだ。G20杭州サミットは、中国が新興市場国の利益と要求を反映した多元的な国際経済の新秩序の建設推進で重ねてきた努力を明らかにする場でもある。杭州サミットは未来のグローバル経済新秩序への転換点になることが期待される」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年8月25日
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