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今年の人気日本ドラマは「職場」が舞台 (2)

人民網日本語版 2016年09月09日14:03

現実派:職場における精神的成長は仕事の成功よりも大切

記録的大ヒットとなったドラマ「半沢直樹」(2013年)のように、主人公が「敵」を次々に倒し、スカッとさせてくれるストーリーを期待しているのなら、今年の日本ドラマには少しがっかりするかもしれない。今年の日本の職場を舞台にしたドラマでは、主人公の仕事における成功ではなく、精神的成長にスポットを当てている。そして、人物やストーリーから、成長する過程でつらい思いや無力感を感じる現実を知ることができるという内容で、悪に立ち向かい、白黒はっきりさせていくという爽快なストーリーを見ることはできない。

 

「ゆとりですがなにか」では、若者が職場で直面する「世代の違い」が原因のもどかしさを描いており、今年の春クルーのドラマの中では一番おもしろかったというドラマファンも多い。「ゆとりですがなにか」では「世代の違い」がテーマだったのに対し、人気不倫ドラマ「昼顔」の脚本家が脚本を務めた「営業部長 吉良奈津子」では、職場における女性社員の難しさを描いている。

職場において、精神的な成長は、仕事で成功できるかよりも大切なことだ。「ゆとりですがなにか」では、食品会社営業マンだった坂間正和が、居酒屋への出向を命じられ、自分よりもさらに下のゆとり世代である後輩と仕事をする中で、いろんなことを学び、成長していく。他の人を尊重することを知り、責任感を持つようになった正和は、心の中の葛藤解消に成功する。同ドラマは、「世代の違い」をテーマに、「心の中で青春はいつまでも続き、誰でもいろんな間違いを犯す。成長というのは、他の人を許せるようになること」という教訓を教えてくれる。一方、「営業部長 吉良奈津子」では、広告代理店の売れっ子クリエーティブディレクターで自身に満ちたキャリアウーマンだった吉良奈津子が、職場復帰してからは客にペコペコしなければならない営業部署の部長となる。この新しい仕事に始めは不満たっぷりだった奈津子だったものの、逆に過去を振り返って反省するいい機会になり、変化し成長する新たな原動力を得ることになる。


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