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今年の人気日本ドラマは「職場」が舞台 (3)

人民網日本語版 2016年09月09日14:03

いやし派:人生を悟らせてくれるいやし系日本ドラマ

日本ドラマは、何を描いているのだろう?脚本界では、「同じ医療をテーマにしたドラマでも、米国ドラマは治療、韓国ドラマは医師の恋愛を描いているのに対し、日本ドラマは、人生について深く考える医師を描いている」と言われている。今年の日本のドラマでは、この特徴が一層はっきりと出ている。業界の現状を明らかにし、業界内外にかかわらず誰でも、そこで描かれる人生の悟りに強く共感できるというのが、日本ドラマの多くが「超いやし系」と言われている理由で、文化の違う海外でも広く受け入れられる理由でもある。

今年、職場をテーマにしたドラマの先陣を切った「重版出来」では、「ネーム」 や「重版」などの専門用語が度々登場し、出版業界の一連の流れを知る機会ともなったものの、本当の意味で多くの人の心をとらえたのは、大きな業界の中で、奮闘したり、葛藤を抱えたりしている人を生き生きと描いたストーリーだった。

「重版出来」が、「デジタル化が普及し従来型の出版に及ぼした影響」や「利益VS芸術性追求のゲーム」などをテーマに、現在の出版業界の課題にスポットを当てたというなら、他のいやし派の職場をテーマにしたドラマでは、業界の現状にあまり触れることはなく、仕事自体が中心テーマというより、社会性ある話題を理解したり、人生について悟ったりできる機会を与えてくれていると言えるだろう。現在放送中の「家売るオンナ」は、日本ドラマではあまり注目されたことのない不動産業界が舞台。しかし、業界の内幕に触れることはほとんどなく、家を売りながら、現実的で温かみあるストーリーが展開され、ドラマファンからは、「専門的ではないが、とっても癒される」との声があがっている。

英国のエッセイストのアラン・ド・ボトンは、仕事の意義に関して、「少なくとも、仕事は視点を変えてくれ、美しい泡の中に人を入れて、少しずつ良い人生にしてくれる。そして、限りのない焦りと不安な気持ちを、実現を望むささやかな目標に集中させてくれる」と説いている。端的に言うと、仕事とは人生の究極の意義を悟らせてくれ、むなしさや恐怖を感じることがないようにしてくれる存在だ。そのように考えると、勤勉に働くことで、癒しが得られるようになるはずだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年9月9日


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