まず、引き続き性能を向上させることが必要だ。アイリサーチ(iResearch、艾瑞諮詢)のアナリスト・李超氏は、「情報やバッテリーの安全を確保したり、バッテリーの使用可能時間を長くしたりする点で、スマートフォンには品質改善の余地がまだある。現在、スマート端末の生産、リリースの周期は明らかに短くなっており、リスクが潜むようになっている。中には爆発事故を起こしているスマートフォンもあるが、もしかすると生産スピードが過度に速いため、テストなどがおろそかになっていることと関係があるのかもしれない」と指摘している。
次に、人工知能を突破口としなければならない。張CEOは、「まず、スマートフォンの人工知能技術の研究開発能力を向上させなければならない。また、さらに多くの人工知能を応用し、利便性を高めなければならない。近年、アップルはスマートホームやオペレーティングシステムのグレードアップの基礎を築くべく、音声認識、画像処理、機械学習などの分野の企業を買収している。サムスンも人工知能関連の複数の企業を買収している」としている。
また、新興市場にまだチャンスが残っている。先進国や中国などの市場は飽和状態に近付いているものの、多くの発展途上国の市場のポテンシャルは依然として巨大だ。IDCの統計によると、ブラジルやロシア、インド、アフリカ、東南アジアなどの携帯市場は非常に活力がある。例えば、東南アジアでは第二四半期、スマートフォンの販売台数が2800万台となり、第一四半期と比べて18.1%増加した。東南アジア市場では、安くて性能の良いサムスンとOPPOがそれぞれシェア1位と2位を占めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年9月12日
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