外交部(外務省)の華春瑩報道官は12日の定例記者会見で「朝鮮半島核問題の本質は朝米摩擦だ。米側はしかるべき責任を担うべきだ」と表明した。
【記者】報道によると、カーター米国防長官は9日、朝鮮が行なった新たな核実験について「中国の責任だ。中国はこの事態の発展に対して重大な責任を負い、また事態を転換させる重大な責任もある」と述べた。われわれは朝鮮外務省報道官が11日の談話で「朝鮮に核弾頭を開発させる結果をもたらしたのは米国だ。米国が朝鮮に加え続けた核の脅しこそが、朝鮮が今日までいたった原動力だ」と述べたことにも留意している。これについてコメントは。
【華報道官】カーター氏は謙遜しすぎだ。朝鮮半島核問題の由来と根本的原因は中国側にはなく、米側にある。朝鮮半島核問題の本質は朝米摩擦だ。米側は朝鮮半島核問題の変遷過程を全面的に振り返り、的確で有効な解決策を真剣に考えるべきかもしれない。まいた種は自ら刈り取れ。米側はしかるべき責任を担うべきだ。
中国側は安保理常任理事国及び朝鮮半島の隣人として、朝鮮半島の平和・安定維持、国際的な核不拡散体制の権威と実効性の維持という大局的観点から、朝鮮半島核問題の適切な解決のためにたゆまず努力してきた。
みなが目にしているように、ひたすら強力な圧力を加えることとその反発は、朝鮮半島核問題という結び目をさらにきつくするだけであり、さらには、ほどきようがなくなる。核問題を含む朝鮮半島問題の根本的解決のため、関係各国は各自の責任を担い、各自がすべき事をすべきだ。朝鮮半島核問題を根本的に解決するには、最終的には対話によって朝鮮半島関係各者の安全保障上の懸念をバランス良く解決し、朝鮮半島の長期的な安定・平和を図る策を探らなければならないとの考えを中国側は堅持している。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年9月13日
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