7日、江西省上饒市に住むある4歳の女の子は、いつもより早く起きた。朝食を済ませると、腕まくりをし、小さい踏み台に上って、自分の食器をきれいに洗った。華西都市報が伝えた。
色黒でやせっぽちのこの少女こそ、今ネット上で人気上昇中の「中国で最も小さいバックパッカー」だ。1歳3ヶ月の時、彼女は両親の徒歩旅行に同行した。1年のうち6,7カ月は旅をしており、すでに中国の半分を訪れたという。6月中旬、彼女は父親の潘土豊さんとともに成都に到着し、四川・チベットラインの徒歩旅行に挑戦した。
7月末、彼女は予定より早く四川・チベットラインの旅を終えた。その後、「トレッカーの天国」と称されるネパールに向かった。すでに幼稚園が始まり、同い年の子供が登園したくないとぐずっているのに比べ、彼女はこのような悩みとは無縁だ。彼女の両親は、彼女の新たな挑戦として、東南アジアの徒歩旅行、さらには就学前に世界一周旅行を達成させる計画を練っている。
成都温江実験幼稚園の彭海霞・園長は、幼児教育に24年従事しているベテランであるが、「子供を大自然に親しませ、世界を経験させる。このようなやり方に悪い点はない」との見方を示した。
だが同時に、彭海霞・園長は次の通り提案した。
「子供に外の世界を体験させると同時に、保護者は、子供の社会性心理の発達にも気を配る必要がある。一般的に、3歳になると子供の社会性心理が育ち始める。この時、集団生活を体験しなければ、子供の性格、言語によるコミュニケーション、社交力にある程度の影響が及ぶ恐れがある。そして、これらの影響は、その時点では分からず、後々になって表れてくる」。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年9月12日
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