宇宙を孤独に1ヶ月以上飛行していた宇宙実験室「天宮2号」は、ついに「夫」の有人宇宙船「神舟11号」とめぐり合う。神舟11号はこのめぐり合いを非常に重視しており、2人の「立会人」も同席する。科技日報が伝えた。
銃弾の8倍の速度で移動する彼らは、どのようにして正確に相手を見つけ、「この世紀のキス」を交わすのだろうか?中国電科はその道先案内人としてレーザーレーダーと光学イメージセンサーという2つの「立会人」を搭載した。これがあれば、どれほど暗くても相手を見つけることができるのだ。
暗黒の宇宙空間で神舟11号が天宮2号を射止めるには、まず「思い人」の位置を常に把握しておくことが大事。中国電科は天宮2号には中国電科が開発したレーザーレーダーを、神舟11号にはレーザーレーダーのメイン装置と情報処理機を搭載している。探査ではまず、神舟11号のレーザーレーダーシステムがレーザーを放射する。レーザーが天宮2号に反射すると、レーザーレーダーシステムはそれに基づき計算・分析を行う。
天宮2号と神舟11号のドッキング任務では、旋回飛行試験も実施される。宇宙船は旋回飛行する際に、ソーラーパネル、サブモジュール、アンテナなどの突起物を回避し、衝突や擦れといった起こりうる事故を回避しなければならない。この時にレーザーレーダーという「知恵の目」が再び効果を発揮する。これは周囲の複雑な環境を常に監視し、位置関係を測定する。広範囲の正確な測量データを提供し、突起物と十分な安全距離を保つよう誘導する。
光学イメージセンサーは高速飛行する2隻の宇宙船が、より速く安全にドッキングすることを保証する。中国電科が開発した衛星測位レーザー情報源はその重要モジュールで、光学イメージセンサーに高品質の光源と保護を提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年10月18日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn