中国科学技術大学が発表した情報によると、熊宇傑教授が率いる研究チームは広範な半導体シリコン材料の応用、金属ナノ構造の熱電子注入方法に基づき、近赤外帯で光電変換を行い、力学的柔性を持つ太陽電池を設計した。中国科学報が伝えた。
同チームは近赤外帯吸収性能を持つ銀ナノチップとシリコンナノワイヤーを集積し、2種類の異なる太陽光発電装置を形成した。近赤外光を浴びると、銀ナノチップが生む熱電子がシリコン半導体に直接注入され、近赤外帯の光電変換効率が59%向上した。従来の無機光電装置(太陽光電池)は、硬い板状に加工する必要があり、日用品への応用が制限されていたが、フレキシブル装置は軽量で、折り畳み、湾曲、曲面(フロントガラス、屋根、衣料品)への付着が可能だ。
専門家はこの成果によって、スマート温度調節型太陽電池、ウェアラブル太陽電池を開発できるとの味方を示している。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年3月22日