2016年10月31日  
 

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人民網日本語版>>経済

北京、上海、広州、深センに続く一線都市はどこか

人民網日本語版 2016年10月31日11:42

「都市」は、中国がここ数十年製造して来た最大の「製品」で、重要な資源がここに集まり、経済效率や国民への福祉を向上させてきた。中国の都市が急速に発展し、「人間本位」の新型都市化が進んでいるのを背景に、中国の都市は今後、どのような見所があるのだろう? (文/秦朔 著名な独立アナリスト 新華網掲載)

世界都市という角度から見た中国の一線都市

北京、上海、広州、深センはこれまで、国内総生産(GDP)が最上位であるため、中国の「一線都市」と称されてきた。世界都市という角度から考えてみると、経済以外に、国際的な影響力や際立った特色なども考慮しなければならない。そうなると、「一線都市」の顔ぶれは変わるのだろうか?

中国には現在、10都市においてそのGDPが1兆元(約15兆円)を超えており、内訳は上海、北京、広州、深セン、天津、蘇州、重慶、武漢、成都、杭州となっている。GDPが9600億元あまりの南京と、9400億元あまりの青島が「GDP1兆元都市」に仲間入りするのも時間の問題だ。以下、長沙、無锡、仏山、寧波、大連、鄭州、瀋陽、煙台と続く。この20都市のうち、上位12都市は基本的に世界都市の候補ではないだろうか。後の8都市も、まだ時間がかかるものの、希望が全くないわけではない。

数年後には、中国の都市は卓球チームのような状態になるかもしれない。つまり、世界で名を上げるのは容易であるのに対し、中国で名を上げるのは難しいという状態だ。中国の一線都市が5都市あるとすると、北京、上海、広州、深センに続くのはどの都市だろう?筆者は杭州だと考える。

GDPだけを見ると、杭州は中国で10番目にすぎない。しかし、杭州には、美しい自然があることは言うまでもなく、今年9月に主要20ヶ国・地域(G20)首脳会議が開催されて世界的影響力が大きく向上した。また、2022年にはアジア競技大会が開催される予定だ。さらに、杭州は中国の大都市の中で、5四半期連続で2ケタ台の成長を遂げた数少ない都市だ。現在、第三次産業の割合は約60%で、中国の民間企業トップ500の10%以上が杭州にある。


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