先ごろ趕集網と数字100市場調査研究公司が共同で「95後の新ブルーカラー現状報告」を発表した。同報告書によると95後の新ブルーカラーはその大部分が高校卒業レベルとその学歴が低く、所得レベルも平均月給3417元(1元は約15.5円)と全体的にやや低い一方で、その業務量は全体的に多く、基本的な福利厚生が不完全でその多くが現状に不満を抱き、起業への希望が強いことが明らかになった。また都市での生活環境はその多くが非常に狭い部屋に住み、日に日に高くなる生活コストの中で、経済的・心理的プレッシャーの二重のプレッシャーに晒されているとしている。中国青年報が伝えた。
同報告書では、仕事に就き始めたばかりの95後(1995年以降生まれ)たちがこれまで社会的な見方として一般的だった彼らの「わがまま」や「か弱い」といった幼さの特徴が鳴りを潜め、大半が夢を胸に抱き、必死に働いているという姿が明らかになっている。95後の新ブルーカラーたちの業務量は非常に多く、1日の平均労働時間は9時間以上、1ヶ月あたりの休日は3.7日、残業は彼らにとって当たり前というのが現状だ。
新ブルーカラーの職業のなかでも特に過酷なのが月嫂(出産後の母子の世話をする専門の家政婦)や保育士などで、彼らの1日の平均労働時間は10時間以上、時にその仕事は昼夜を問わないほどだ。
このように必死に働いているにもかかわらず、その収入は全体的に低い。同報告書では一線都市の平均月収は3000~4000元前後だが、その職種によって収入格差が激しい。調理補助やレジなど専門スキルがあまり求められない職種の場合、その月収はわずか1500元程度となっている。
また、同報告書ではその収入の低さだけでなく、95後の新ブルーカラーたちの基本的な福利厚生もさほど整っていないことが明らかになっている。調査された10項目にわたる基本的な福利厚生のうち、95後の新ブルーカラーたちが手にしている福利厚生で最も多いのが残業代で45.9%。基本的な社会保険の待遇をうけている新ブルーカラーは全体でわずか30.2%に留まっている。そしてここでも職種による歴然とした差が存在しており、秘書や売り場マネージャーといった職業ではその福利厚生が相対的に見て比較的整っていた。
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