第四軍医大学口腔病院の段小紅教授が率いる口腔遺伝病学研究チームはこのほど、世界で初めて人の骨粗鬆症の発生に影響する新型遺伝子「ATP6V1H」を発見した。この研究成果は国際的な学術誌(最新号)に掲載された。科技日報が伝えた。
研究チームは「ATP6V1H」を取り除いたラットを使い、この遺伝子がラットの体内で不足することで骨量が失われ、かつこの遺伝子が骨細胞の機能に影響を及ぼすことを証明した。中国人1625人の全ゲノムデータを分析したところ、この遺伝子が人の骨密度の低下との間に一定の関連性を持ち、骨粗鬆症の発生に関係していることが分かった。
専門家によると、この遺伝子が未来の骨粗鬆症薬物治療の新たなターゲットになり、人類の骨粗鬆症の軽減と治療に新たな希望をもたらす可能性が高いということだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年11月1日
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