2015年、ベトナムテレビジョンの若者向けチャンネルVTV6で放送された、広西チワン族自治区テレビ局製作の「北京青年(Beijing Youth)」では、ベトナムの人気役者や司会者、中国に留学生しているベトナム人学生など約50人を招き、彼らに翻訳と吹き替えをしてもらい、挫折を経験しながらも自分の夢を実現するために励む北京の若者の姿を、見事にベトナム語でも描き出した。
14年、「▲婦的美好時代」は、スワヒリ語に翻訳されてアフリカで放送し、空前の大ヒットとなった。スワヒリ語に吹き替えられた同ドラマの動画は、ネット上で瞬く間に拡散し、主役の毛豆豆がスワヒリ語で姑とケンカするシーンが大きな話題となった。
「合作」も中国の映画・ドラマが海外進出する一つの方法だ。今年9月初め、中国と韓国の合作ドラマ「壬辰倭乱1592」(全5話)が韓国のKBSで放送され、中秋節(旧暦8月15日、今年は9月15日)に合わせた連休中にはゴールデンタイムに放送された。同ドラマの1-3話は韓国側が製作し、4-5話は中国側が製作した。中国側の製作チームは、歴史ドラマの面では豊富な経験を誇り、細かい所にまで気を配ってリアルに各シーンを演出した。韓国メディアは、「平壤(ピョンヤン)を攻撃する激しい戦闘シーンは、八一電影制片廠が製作したほぼ実物大のセットで撮影された」と伝えた。
北京大学文化産業研究院の陳少峰・副院長は、「映画・ドラマを産業化して海外進出するというのは、企業にとっては、世界での影響力拡大やブランド化を進めることができるだけでなく、海外の優良なコンテンツやビジネススタイルを取り入れる機会にもなり、中国の映画・ドラマの国際化の歩みを加速させることができる」と評価している。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年11月10日
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