2016年11月21日  
 

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中国の「80後」作家が日本で人気がない理由 (4)

人民網日本語版 2016年11月19日13:45

○若者に対して啓発する役割を果たさなくなった文学

Q:あるイベントにおいて、あなたは、「ジェーン・オースティンの時代は過去のものとなったが、そのころの作品は、当時の人々が外部への視野を広げる手助けをした。だが、今日の小説は、その役割を果たらなくなった」と話したが、これはどういう意味なのか?

千野氏:一昔前の人々は、魯迅や王安憶、莫言などの文学作品を読んだとき、ある種の啓発を受けたものだ。だが、今の若者がこれらの作品を読んでも、そのような啓発を得ることはない。小説と彼らの現実とのギャップが大きすぎるため、文学作品が彼らにリアルさを感じさせる働きがますます小さくなってきている。若者にとって、小説はもはや啓発を受ける存在ではなくなっている。

村上春樹は無意識のうちに若い読者たちの変化に適応した数少ない作家の一人と言える。若者がアニメ・漫画やライトノベルを読んだり、見たりするとき、これらの作品に深みがないことを知っているが、彼らが求めるものは昔の純文学作品ではない。私は若者たちも深みのある文学作品を求めてはいると信じているが、彼らを惹きつけるような深みのある作品は現在は無いというのが現状だろう。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年11月19日


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