王さんは取材に対して、その時の状況を語ってくれた。このお年寄りと王さんのクラスメートたちと交わした会話の内容から、このお年寄りは以前は大学で高等数学を教えていたほか、独学でロシア語を学んでいたのだという。お年寄りはクラスメートが今ちょうど学んでいる「中間値の定理」のわかりにくいところを解説して、あっという間にその疑問を解き明かしてくれたという。そしてあと少しで「テイラーの定理」の解説というところで、残念ながら王さんたちは下車駅に着いたため、そのまま下車したのだという。
王さんのクラスメートが「カードに書かれている数字はどんな意味があるのですか?」とこのお年寄りに尋ねたところ、これまでに手渡したカードの枚数を示す数字という答えが返ってきた。このお年寄りは毎回出かける時にはこの手製の感謝のカードを2枚ほど携帯するのだという。そして往復する途中で、もし誰かが席を譲ってくれた場合は、このカードをその相手に贈るのだそうだ。この数年間、たびたび席を譲られていると言い、このカードを贈ることで「カードを受け取ってうれしく感じてくれたら、もっと良いことをしたくなるだろう?」と答えたという。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年11月24日
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