2016年11月24日  
 

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日本ドラマで結婚指南(一)結婚への恐れから好きになった相手を失うな

人民網日本語版 2016年11月24日10:40

昨年放送されたドラマ「デート~恋とはどんなものかしら~」では、結婚適齢期を過ぎた未婚の青年が提案した「恋愛を排除した契約結婚」に続き、今秋放送のドラマ「逃げるが恥だが役に立つ」ではまたもや従来の恋愛を経ない結婚スタイルである「雇用制契約結婚」を提案している。これは、二人には婚姻関係がないものの、男性が外で働いて金を稼ぎ、女性に住むところを提供し、女性が家事全般を引き受け、食費や家賃を差し引いた分の給料をもらうという、お互いのニーズに合った形になっている。つまり、これは住み込みの家政婦よりも割にあった仕事といえる。(文:張禎希 文匯報掲載)

その斬新なストーリー設定もあり、「逃げるが恥だが役に立つ」は放送開始から高視聴率を獲得し、話題を集めた。同ドラマでも日本ドラマ特有の微妙だが鋭いところを突いてくる社会学的な表現が随所に描かれている。それは、現代人の生活や恋愛感情でよくある苦境に巧みにスポットを当てており、一人でも快適に生活できるのに、結婚を急かされる若者たちは、「一体何のために結婚するのか?」という疑問を禁じ得ないのだ。そして一日の仕事を終えて家に帰り、油汚れのついた食器を洗い、泣き叫ぶ子供を世話する現状を前に、働く女性たちには「私がする家事は誰が評価してくれるの?」という疑問が浮かぶ。このように心を癒す叙述的なスタイルと見た目の美しい登場人物の裏に潜む社会に対する熱い関心が、低予算の日本ドラマをいとも簡単に話題を呼ぶ存在にするのだ。

結婚に反対するロジックで、結婚の本質を教える

恋愛せずに結婚するというのは変わった考え方で、結婚の根底を揺るがすものだ。しかし、この愛情という前提を飛び越えた「雇用関係」はこの上なく心癒されるもので、「相手次第」という遠回りなやり取りを省くことでより一層結婚の本質に近づいているといえる。このような暗黙の了解でお互いに助け合うパートナーと契約精神という、結婚に反対するロジックを用いることで、結婚の本質を丁寧に教えているのだ。


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