「咬文嚼字」 2016年度流行語トップ10を発表 (7)

6．友誼的小船、説翻就翻（友情の小船は転覆するときには転覆する）

2016年3月に漫画家の「喃東尼」さんが微博（ウェイボー）上に、「友情の小船は転覆するときには転覆する」というタイトルの漫画を発表。それは仲良しの可愛らしい2羽のペンギンが一艘の小船に乗っているところから始まるストーリーで、片方のペンギンが痩せたからなどといったちょっとした理由から、小船がたちまちひっくり返ってしまうというオチになっている。この漫画は瞬く間に人気を集め、ネットユーザーたちは次々に新しいネタを考え出し、一時期まさに「転覆モノ」作文コンテストと言った様相を呈したほどだ。

言語学者は「友誼的小船」はかつて中国で一世を風靡した米ドラマ「フレンズ」からモチーフを得ているかもしれないと指摘している。同ドラマでは「絶対に沈まない船ってなんだと思う？フレンドシップ」というユニークなセリフが使われているからだ。