北京時間の15日早朝、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利の誘導目標を25ベーシスポイント引き上げて、0.5~0.75%の間にすることを明らかにした。FRBの利上げは今年はこれが初めてとなる。中国証券網が伝えた。
利上げのニュースが伝わってすぐ、国内外の専門家に取材したところ、おしなべて「今回の利上げが金融市場に与える衝撃はそれほど大きくはならず、FRBは今後、相対的にゆるやかなペースで利上げを行うだろう。利上げが中国の実体経済に大きな影響を与えることはない」との見方を示した。
各専門家の見方を紹介する。
▽ナロフ・エコノミック・アドバイザーのチーフエコノミストのジョエル・ナロフ氏
トランプ氏の経済活性化プランがこれまでの発言通りに実現されれば、来年下半期のインフレ水準は3%前後に達するだろう。こうした状況を踏まえると、来年の利上げは3回から4回になる可能性がある。主要経済活性化プランが打ち出されれば、2018年には6回も金利が行われるだろう(累計150ベーシスポイントの利上げ)。
▽ジェフリーズ証券のエコノミストのウォード・マッカーシー氏
FRBの政策決定者は財政活性化の見通しについて十分な情報を得ていない。このためFRBの2つの目標(物価安定と雇用促進)が著しく変化することはないとみられ、さらには金利正常化の道という見通しが変わることもないと思われる。金融政策はこれからより主体的になり、受け身でなくなる可能性があるが、次期大統領と次期国会が財政活性化計画を実施するまでは、こうした変化は発生しないだろう。
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