北京の人気観光地・故宮博物院のクリエイティブグッズの売り上げ額が今年、10億元(約170億円)に達した。北京晨報が報じた。
現在、故宮が打ち出しているクリエイティブグッズは8700種類あり、今年の売り上げ額が10億元を超えた。「十二美人図」のカレンダーやミニ宮廷人形などの商品が発売開始と同時に大ヒット商品となっている。
「600歳」を迎える故宮は現在、一層オシャレになり、テクノロジー化も進み、若者の間で人気を博している。
故宮の代表的な要素をテーマにしたチャットアプリ「QQ」のスタンプは登場から1ヶ月も経たないうちに、使用回数が4000万回近くに達した。
今年7月、騰訊(テンセント)のNEXT IDEAと故宮博物院は提携パートナーとなり、長期に渡って提携を展開することを発表した。提携1年目の今年、故宮博物院は、知的財産権を有する文化財などのSNSスタンプのデザインやゲームアイデアを若者から募集した。
故宮博物院の婁■(■は王へんに韋)副院長によると、「2017年、NEXT IDEAは同博物院の『建築文化』と『伝統衣装文化』の2つの分野に絞って、故宮の価値を一層深く掘り下げていく計画。例えば、『伝統衣装文化』の分野では、テンセントでも人気の着せ替えゲームと提携を試みる計画で、故宮の伝統衣装専用コーナーを設ける予定」という。
同博物院の単霽翔院長は、「ここ数年、当博物院がターニングポイントを迎えたことを多くの人が感じているだろう。当博物院が所蔵している文化財は7年かけて整理され、関連機関も続々と移転している。それでも、見学者の数は毎年、100万人ペースで増加している」と説明する。
そのため、故宮はインターネットと連携することに決め、3年前にテンセントと連携して、デジタル故宮コミュニティ計画を発動した。
「紫禁城(故宮)はもうすぐ600歳。故宮には有徳者のような円熟、落ち着き、知恵を備えると同時に、若さあふれた創造力とおもしろさもある存在になってほしい」と婁副院長。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年12月21日
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