下校の時刻を告げるチャイムが鳴ると、南京師範大学付属中学(中高一貫校)新城初級中学の男子生徒男子30人が、「おかわり」とばかりに、体力アップのためのトレーニングを始める。今年3月、同校は、元気ハツラツとした男らしい男子生徒を育成するためにこのクラスを開設した。光明日報が報じた。
個性を伸ばす教育の不足や溺愛される一人っ子の増加、流行文化の影響などを背景に、男気ある男性が減少するという現象が中国では起きている。そして、「イケメン」や「美男子」などの流行語が生まれた。そのため、多くの教育専門家が、社会で「男気」を復活させるために、男子生徒だけを対象にした教育を行うべきと提案するようになっている。
前出中学が男子生徒専用のクラスを開設したのは、新入生を対象にした軍事訓練がきっかけだった。同校の道徳教育を担当している唐超・副校長は取材に対して、「昨年8月に新学期が始まった時に、軍事訓練が1週間行われた。学校側としては、長い訓練であるため、リタイアしてしまう女子生徒がいるのではないかと心配していた。ところが、驚いたことに、リタイアしそうになる生徒の半分以上が男子生徒だった。ある男子生徒は健康であるにもかかわらず、毎日、涙を流し、いろんな言い訳をして、訓練を受けようとしなかった」と説明した。
これが、男子生徒専用のクラスが設置された主な原因となった。開設に当たり、多くの生徒が積極的に申し込み、結局30人が選出され、「男気」を養っている。
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