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新しいスタイルの書店登場 読書を通して心の安らぎを得る

人民網日本語版 2017年11月29日12:01

近年、読書は中国社会の各業界から注目を集め、様々な読書イベントが開催されている。2017年初、テレビの人気文化番組「朗読者」はそのオフラインの「朗読亭」イベントを通し、広州、北京、杭州、西安などの多くの都市の読者をつなぎ合わせた。更に、「小規模だが内容は豊富」を売りとする「シェア書店」など、様々な新しいスタイルの書店が造られ、人々の読書に対する情熱を盛り上げている。

インターネットの普及と生活ペースがどんどん加速していくという背景の下で、モバイル読書はトレンドとなっているが、紙の書籍を好む読者にとって、ページをめくることで得られる「満足感」とその中に含まれた「スローライフ」の理念は、慌しい気持ちを拭い去ることができるのだ。

このことについて、ホワイトカラーの顧さんは深く共感している。読書が好きで、大学時代は「本の虫」と呼ばれていた彼女は、仕事を始めてから数ヶ月で一冊の本すら読めなくなった。彼女によれば、携帯で読書するときに他のアプリに気をとられ、落ち着いて読書ができなくなるという。最近新しく開いた「カフェ書店」では、コーヒーを注文することで店内の本を無料で読むことができるため、彼女はその店の常連となった。

「文芸青年」である汪英君さんは、人生は読書と同様、スピードを求めすぎるとささやかな喜びを見失ってしまうとしている。本のページをゆっくりめくる音、紙やインクの香りがあることで、読書を生き生きと楽しむことができる。

陝西省社会科学院の専門家・王暁勇氏は、中国経済の急速な発展に伴い、人々の生活水準と品格が上昇した結果、これまでの読書形式では満足できなくなってきたと分析している。また、様々な新しいスタイルの書店の出現により、人々は普段の慌しい生活から一時的に抜け出すことができ、文字の魅力を味わうことを通して、心の安らぎを求めることができるという。(編集HQ)

「人民網日本語版」2017年11月29日

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