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ボランティアの黒川さくらさん「生徒が教えてくれた初心の私」

人民網日本語版 2017年12月08日17:46

2017年8月19日、中華人民共和国黒龍江省ハルビン市朝鮮族第一中学へ配属されました。気付けばもう3か月ほどの月日が経ちます。たった3か月とも言いますが、私はもう3か月も経ってしまったという気分です。幼いころからこの青年海外協力隊に憧れていた私は、日本の大学を卒業してすぐこの青年海外協力隊に参加しました。

「子どもたちに日本文化をたくさん伝えたい。」そんな理想を抱いていましたが、派遣されてみると学校からの見えないプレッシャーや、青年海外協力隊としての見えないプレッシャーに、日に日に悩む日が増えていきました。そして、配属されて何度も耳にする「高考」という大学受験の言葉に、いつしか日本文化を伝えることよりも1つでも間違いが減るようにという思考に変わっていたのです。この時の私は、「やりたい」よりも「やらなきゃ」が強く、大事なことを忘れていた気がします。それは「生徒の笑顔を守ること」です。日本での研修中に決めた目標でしたが、配属後の不安やプレッシャーで見えなくなっていました。

そんな私に気付かせてくれたのは、現地で出会った日本語教師の方々や配属先の同僚たちです。「外国人教師だから教えられることがあるでしょ。」「先生のその教え方はとてもいいと思います。」周りの方が掛けてくださる言葉は、いつも自身の振り返りや学びになっています。そして何より、生徒の満面の笑みと「ありがとう」という言葉を聞いた時、私ははっとしました。「そうだ。わたしはこの笑顔が見たいんだ」と。


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