◆中国が先端分野の模索に貢献
科学者は2015年に初めて重力波を観測し、天文発見の新時代を切り拓いた。各国の科学者は今年10月、人類が初めて2つの中性子星による重力波を初めて捉えたと発表した。この画期的かつ重大な発見に、中国のチームが多大な貢献をしている。
重力波が観測された当時、発生エリアの観測に成功したX線・ガンマ線望遠鏡は世界に4基しかなかった。中国の「慧眼」望遠鏡は、そのうちの一つだ。中国が崑崙基地に設置する南極サーベイ望遠鏡「AST3-2」も、世界の地上・宇宙望遠鏡約70基と共に、予定座標内で重力波を捉えた。
また貴州省にある世界最大かつ最も感度の高い電波望遠鏡「中国の天眼」がパルサーを初観測し、中国の科学研究の「初」を実現した。欧州宇宙機関のヴェルナー長官は「中国の宇宙科学プロジェクトは、科学的発見の最前線を歩んでいる」と話した。
ネイチャー誌は今月18日、今年の10大科学人物を選出した。中国の量子科学実験衛星「墨子号」首席科学者である潘建偉氏が入選した。ネイチャーは、「潘氏は中国を率い、長距離・超安全量子通信の最前線を歩んでいる」と評価した。
墨子号はこの1年間で、1000キロ級の衛星・地球双方向量子もつれ配送を実現した。中国とオーストリアの科学者は、史上初となる大陸間量子機密通信動画通話を実現した。国際量子物理学の権威であるアントン・ツァイリンガー氏は、「中国の量子機密通信分野の成果は、アインシュタインをも驚かすだろう」と述べた。
フォーブス誌は、「西側諸国が先端技術を開発する際に、中国は傍観者だった。しかし人工知能(AI)などのいま最もホットな科学技術革新分野では、根本的な変化が生じている。中国はAI分野でもはや単なる追走ではなく、一部の面ではリーダーシップを発揮している」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年12月21日
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