中国のライブ配信業界はその急速な発展から2016年を「ライブ元年」と呼んでいる。中国のインターネット情報センターのデータによると、2017年6月までの中国におけるライブ配信のユーザーは3億4300万人に達し、ネットユーザー総数の45.6%を占めているとしている。
ライブ配信は中国のインターネット業界から生まれたアプリではないが、その運営モデルと利用シーンの革新において、世界の同業者たちは現在、「中国モデル」を精一杯学んでいることが見て取れる。プラットフォームはライブ配信パーソナリティーを主体にして、日常生活とパフォーマンスをコンテンツとしている。ライブ配信パーソナリティーは広告による収入のほか、ユーザーからのチップという収入源もあり、まさにパケット量を現金化させている。一方、ライブ配信のようなプラットフォームのアプリは文化の差を容易に乗り越えることができ、利用者はインタラクティブな交流をする必要があまりない。また、開発者はローカル化させた運営の必要もないため、開発会社の本部を現地に置かなくとも、サービスによって現地市場を開拓することも可能だ。
デジタル時代において、SNSのニーズの高まりが旺盛になり、インターネットで自分を配信してコンテンツをシェアし合うことを好む人がますます多くなっている。「チップ」と「美しい見た目」を売りにする中国のライブ配信プラットフォームは、ユーザー体験の分野に全く新しい親近感をもたらすと同時に、全てのユーザーに潜在的な利益獲得のチャンスを提供している。
ここ数年、「一帯一路」(The Belt and Road)イニシアティブの提唱で、中国のインターネット企業が海外に進出しつつある。特に、多くのインターネットスタートアップ企業は開発チームが国内、製品が海外に配置され、業務取引が日に日に発展しており、外国人ネットユーザーを大量に獲得しているだけでなく、国際資本としても重視されるようになっている。
統計によると、現在、海外でライブ配信業務を展開する中国企業は50社ほどあり、その業務はアジアやヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸、オセアニアの40以上の国や地域に分布している。2017年、中国企業の海外ライブ配信プラットフォームの融資総額は10億元(約172億6千万円)以上に達している。(編集HQ)
「人民網日本語版」2018年1月5日
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