野生の鳥や動物は航空機にとっては「大敵」。空港の滑走路や上空を飛ぶ野鳥との衝突(バードストライク)により重大な飛行事故を引き起こす恐れがある。そのような事態を未然に防ぐため、一般的にはドローンなどのツールを使用している。
そんな中、米国ミシガン州のチェリー・キャピタル空港では、野生の鳥や動物を追い払う「ワイルドコントロール犬」の役割をボーダーコリーのパイパーに一任するという特別な方法を採用した。
ゴーグルにベスト、靴の着用というフル装備で、パイパーはカッコよさと可愛さを兼ね揃えており、ネット上では「最もカッコいいワイルドコントロール犬」と称賛されている。パイパーは人間と同じく週40時間勤務しており、在籍していた3年間に走った総距離は3千キロ以上、8300羽以上の野鳥を追い払った。
ところが1年前、パイパーは癌と診断され、最近になり病状が悪化。米国の現地時間3日に飼い主はパイパーが勤務していた空港へ連れて行き、同僚たちと最後のお別れをした。同日の夜、パイパーは飼い主の腕の中で静かに息を引き取ったのだった。
(編集TK)
「人民網日本語版」2018年1月12日
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