国家林業・草原局保護司巡視員の厳旬さんは取材に対して、「陝西長青国家級自然保護区はこのほど赤外線カメラを利用し、野生の茶色パンダの撮影に初めて成功した。1992年にも同保護区で野生の茶色パンダが見つかったが、今回は2回目の記録となった」と話した。科技日報が伝えた。
赤外線カメラは見つかりにくく数の少ない野生動物の観察に非常に適している。厳巡視員によると、旧国家林業局は国家級自然保護区が科学研究と観察を目的に赤外線カメラを設置することを奨励し、これをうけ、現在全国の国家級自然保護区の約8割に赤外線カメラが設置されており、自然環境における野生動物の野外生存状況の追跡を実現している。
厳巡視員は、「カモシカの一種であるCapricornis rubidusは主にミャンマー北部に分布している。雲南高黎貢山国家級自然保護区の赤外線カメラでも撮影されたが、これはこの種が中国にも分布していることを示した。西藏雅魯藏布大峡谷国家級自然保護区の赤外線カメラは、中国に分布するブータンターキンを初めて記録し、中国のブータンターキンの写真の不足を補った」と説明した。
これらの赤外線カメラは数え切れないほど多くの野生動物の貴重な映像を観測し、かつその独特なアングルから野生動物のリラックスした姿や注目すべき行為を記録しており、人々がこれまで知らなかった数多くの秘密を明かしている。
厳巡視員によると、甘粛省白水江国家級自然保護区の赤外線カメラは、パンダが木の幹に逆立ちしながら尿でマーキングする動画を撮影したという。また四川臥龍国家級自然保護区の赤外線カメラは、珍しいユキヒョウの「四人家族」を同時に撮影している。甘粛塩池湾国家級自然保護区の赤外線カメラは、成年のバーラルが生後2ヶ月の100頭余りの子供を連れ、山頂で遊びまわり、岩に登る練習をする光景を撮影した。そして江西武夷山国家級自然保護区の赤外線カメラは、オスのアカハラジュケイが羽を誇示し、メスの注意をひこうとする光景を撮影した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年4月17日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn