現時点で、「遡及」が「信頼可能」なブロックチェーンで最も集中的にみられる応用シーンだ。衆安保険の陳勁最高経営責任者(CEO)は、「衆安は現在、養鶏場400ヶ所以上でブロックチェーン技術を応用している。鶏の足に識別装置を取り付け、消費者がどこで飼育された鶏かを直接遡及できるようにした。何歩歩いた鶏か、運動が好きな鶏かどうかもわかる。ブロックチェーン技術によってデータは改ざんされることなく、消費者により信任できる情報の提供が可能になる」と述べた。浪潮集団の孫丕恕会長もこのように述べた。
遡及の次は、ブロックチェーンに基づいた信頼できるデータが生産資料とされるようになり、生産プロセスに変化が生じることだ。ムーさんは、「貝克鍵はブロックチェーン上で運営するデジタル権利証明『トークン』のテストを進めている。ポイントがその中の典型的な代表例で、異なる企業が自社の会員のポイントをトークン経由でブロックチェーンに保存すれば、さまざまなポイントが通用したり交換したりすることが可能になり、オンラインとオフラインのさまざまなシーンでの通用・交換も可能になる」と述べた。サムスンもブロックチェーン総台帳システムの開発を検討しており、毎年数百億ドル(1ドルは約107.3円)に上る世界での商品輸送の管理コントロールでの応用を目指す。サムスンは、「このシステムによりサムスンの輸送コストは年間20%削減されるだろう」と期待を寄せる。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年4月19日
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