「東方紅」や「北斗」、「風雲」、「墨子」といった衛星の名前は聞いたことがあっても、その「技能」についてはよく分からないという人も多いだろう。中国の衛星「ビックファミリー」には、通信・放送、測位、地球観測・リモートセンシング、宇宙科学・技術試験、有人宇宙事業、月・深宇宙探査という6つの「ファミリー」から構成されている。人民日報海外版が伝えた。
通信・放送「ファミリー」について語る時、中国人のほとんどがとても誇りに思うことだろう。なぜなら、中国が48年前に初めて打ち上げに成功した人工衛星「東方紅1号」は、通信・放送衛星だったからだ。この「ファミリー」は宇宙におけるメッセンジャーのようなもので、地上の様々な「手紙」を集め、別の地方の利用者に届ける。この「ファミリー」はすでに43基の通信衛星の開発を完了している。うち9基が輸出衛星で、軌道上を飛行中の衛星は26基となっている。
測位「ファミリー」の中で最も有名なのは北斗だ。北斗は米国のGPS、ロシアのグロナス、欧州のガリレオと共に、世界主要の衛星測位システムを形成している。北斗は「先に地域、後に世界」という発展方法を採用し、年末にも「一帯一路」(the Belt and Road)関連国・地域に基本サービスを提供し、2020年頃にはさらに世界ネットワークの構築を終え、世界の利用者にサービスを提供する予定だ。
「風雲」や「海洋」、「資源」、「高分」、「遥感」、「天絵」は、地球観測・リモートセンシング「ファミリー」の有名人だ。彼らは陸地・大気・海洋を観測できる。日常生活における気象予報や国土調査、環境保護、災害観測、都市計画、地図・測量などの各方面で不可欠の存在だ。
科学試験「ファミリー」というと、日常生活で触れることは少ないが、世界的には非常に有名だ。「悟空号」と「墨子号」、「慧眼号」もそうだ。彼らは非常に高い技能を持ち、地球、太陽・地球間、惑星間、宇宙全体の各種自然現象・法律の研究に特化している。研究成果が出るたびに画期的な革新を引き起こし、人類史上の「大きな動き」となる。
そして有人宇宙事業、月・深宇宙探査は人工衛星ではないが、「ビックファミリー」の重要なメンバーだ。衛星、宇宙船、深宇宙探査機が、中国の宇宙「ビックファミリー」を共に形成している。初の人工衛星「東方紅1号」、有人宇宙船「神舟5号」、初の月探査機「嫦娥1号」は、中国宇宙事業の3つの一里塚と呼ばれている。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年6月25日
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