2018FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会に中国は出場できなかったが、W杯への情熱で中国人は他国を上回る。旅行予約サイト・携程旅行網がこのほど発表した「2018年W杯ロシア観光消費報告」によると、携程で旅行を申し込んだ人のうち、W杯開催期間中にロシアに行く人が最も多い10都市は上海、北京、成都、重慶、昆明、西安、広州、深セン、南京、武漢だった。北京、上海、広州などの一線都市だけでなく、南西地域のサッカーファンも非常に熱心だということがわかる。「中国青年報」が伝えた。
旅行商品の一人あたり平均消費額をみると、W杯期間中に消費が最も多い出発地は広東省、河北省、福建省、広西チワン族自治区、北京市、貴州省、上海市、河南省、重慶市、新疆維吾爾(ウイグル)自治区だ。広東と河北のサッカーファンは観戦のためなら出費を惜しまず、北京と上海も上回る。
携程がW杯期間にロシアを訪れる観光客の特徴を分析したところ、意外なことに、実際にスタジアムに行って試合を観戦する人の男女比では、女性が男性を上回った。だが多くの女性ファンが、「自分が見たいのはサッカーではなくて、かっこいい男性たち」と公言する。
年代別にみると、70後(1970年代生まれ)と80後(1980年代生まれ)の中年世代が観戦の主力だ。90後(1990年代生まれ)と00後(2000年代生まれ)の若い世代も3分の1ほどを占める。いつもはロシア団体旅行といえば年配者が50%を占めるが、W杯期間中は大いに若返った印象だ。
W杯で旗を振ったり声を上げたりして一緒に応援する戦友は誰だろうか。ロシア大会のチケットを購入した人の33%が「友人と一緒」だと言い、「6人以上のグループで観戦する」は24%に上った。その次が「夫婦や恋人同士」で19%を占め、「子どもを連れて」は11%。「一人で行く」という人も8%いた。
携程オンラインストアのデータをみると、90後の女性でボーイフレンドのために4万元(1元は約17.0円)以上払ってポルトガル対スペイン戦の観戦ツアーを申し込んだ人がいる。大学受験が終わったばかりの息子のために12万元の大枚をはたいて決勝戦のチケットを買った父親もいる。
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