大阪府北部で18日、マグニチュード(M)6.1の地震が発生した。余震がもたらす二次災害を避けるため、自主避難を希望する被災地の住民に安全な避難場所が提供されている。大阪府はこれまでに、350ヶ所の臨時避難所を開設。大まかな統計によると、計1700人あまりの被災者がこれらの避難所に身を寄せているという。
こうした避難所に身を寄せる住民たちの暮らしはどうなっているのだろうか?震源地からほど近い大阪府茨木市に設けられたある臨時避難所を取材した。
この避難所は、茨木市立穂積小学校に設けられている。担当する市職員によると、18日朝の地震発生後、同日午前中には避難所が設けられ、現在14世帯37人がここで避難生活を送っているという。
茨木市の職員は、「避難者に水や毛布を配布したほか、現地の小学校から給食で余った食パンなどをもらい、避難者に配布した」と話す。
また避難所を取材していたところ、ちょうど避難者に昼食を配布していた。パンのほかにも、現地のボランティアが作ったおにぎりも配られており、避難者の男の子は、「こんなときに食べるおにぎりは、特に美味しいです」と話した。
避難所に避難している住民は、今回の地震は、これまでの地震と比べ、特に激しい揺れを感じたと話し、彼らの住まいはそれぞれ程度の差はあるものの損傷を受けているという。家屋の損傷と余震が絶えないことから、人々は自宅より避難所で過ごす方が安全だと感じているようだ。
ある避難者は、「自宅はもともと古い建物だったこともあり、地震発生後、建物内外の壁に亀裂が入り、屋根の瓦も落下した。昨夜、寝ようとしたときに、M3・4レベルの余震が起こり、落ち着いて眠るのも難しい。でも避難所ならば、倒壊の心配もないので、自宅より安心」と話す。
取材に対して住民たちは、避難所での暮らしは色々と不便も少なくない上、夜も十分に休息できるとは言い難いが、余震がいつやって来るかもしれないという危険性を考えると、やはり避難所で過ごすことを選ぶと答えている。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年6月22日
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