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「コーヒーを売る」から「体験を売る」へ カフェテリアの撮影スポット化 (2)

人民網日本語版 2018年07月04日14:05

〇「コーヒーを売る」から「体験を売る」へ 伝統的な仕事が新たな価値を創造

面積100平方メートルのカフェテリアの改装費用には最低でも10万元(約170万円)ほど必要となる。ある業界関係者は、「ネット有名店の多くは、人気の高いオフィス街に店を構えている。店舗の賃料を踏まえると、その店の一部を単に撮影用としてしか利用できないとしたら、かなりの出費を覚悟しなければならない。だが、わざわざそうする人がいるということは、何らかの利益がもたらされることを意味している」と指摘した。

それについて四川大学商業学院の顔錦江・教授は、「カフェテリアが店内に撮影スポットを設ける現象は、マーケティングモデルが変化していることを示している。つまり、これまでは『コーヒーを売る』ことが彼らの商売だったが、今は『サービスを売る』、『体験を売る』という方向にシフトしているのだ。現在、伝統的な業界に対するインターネットの影響は、ほぼ全ての業界に及んでいる。だが、多くのサービスは実体験してこそ、十分に実現できるものだ。このようなマーケティングモデルの変化は、消費の変化によってもたらされるサービスの調整と革新を体現している。また、このようなコーヒーの提供と写真サービスの提供という業界の枠を越える現象は、産業融合のすう勢を示している。伝統的な主管業務に新たな価値を創造することで、今後はさらに多くの要素が融合されることになるだろう」とした。

しかし同時に、「このようなモデルがブームになったからと言って、むやみに真似するべきではない。新たなモデルは参考にすることができる。だが、タイミングをとらえて顧客の動態ニーズを把握・誘導し、自身の優位性と結び付けてユニークな特色を打ち出し、ある程度の差別化競争を展開していくことが、何よりも重要であると言えるだろう」と指摘している。(編集KM)

「人民網日本語版」2018年7月4日


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