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「コーヒーを売る」から「体験を売る」へ カフェテリアの撮影スポット化

人民網日本語版 2018年07月04日14:05

ネット有名店で撮影をする利用客。

四川省成都市にある環球中心(グローバルセンター)にある「成都最大のネット有名店」と言われる店に足を踏み入れると、まず眼に入るのは、乙女心を満足させるようなピンクの壁に座席、コンテナボックスといった様々な装飾品だ。店舗面積は約3千平方メートル、そのほぼ半分は利用客が写真撮影をするためのエリアとなっている。ボールがたくさん詰まったボールプールだけでなく、大きな芝生も広がっており、その芝生の周囲もカラフルに装飾されたパネルで覆われている。さらには利用客に貸し出される撮影用の道具や衣装まで準備されている。華西都市報が伝えた。

同じく同市武侯区高攀路にあるレストランは、米国西海岸風な雰囲気に満ちている。2階建てのガラス張りの建物は、白を基調としており、一面に広がる観葉植物とネオンのボックスも人目を引く。入り口を入って左側は一面、装飾された壁となっており、利用客が来店したら絶対外せない撮影スポットとなっている。

こうした店は成都に少なくない。錦江区華興東街の小さな建物に入っている隠れ家のようなカフェテリアは、復古派の油絵や燭台、暖炉などの内装が施されており、開店してまだ1ヶ月ほどだが、多くの人が来店して「記念撮影」を行っている。カフェテリアの入り口を入ったところに、約10平方メートルのスペースが設けられ、油絵や観葉植物といったアイテムで「風景」を作り上げている。

紹介したこの3つの店は、それぞれ雰囲気は異なるが、いずれもその人気は非常に高い。口コミサイトの「大衆点評」のコメント欄を見ると、ほとんどのネットユーザーが撮影目的で来店しており、彼らのコメントにおいて使用頻度の高いワードは、「ネット有名店」、「インスタ映えする」、「雰囲気がいい」だった。

高攀路にあるレストランに、撮影目的でわざわざ来店したという女性2人は、「写真を撮るために来た。同じようなネット有名店を、1週間に1度は訪ねている。1人当たり数十元の出費は許容範囲」と話した。

同店の責任者である張怡然さんは、「来店客の8割は『90後(1990年代生まれ)』で、そのほとんどが女性」と話す。開店コストは明らかにしなかったが、張さんは、「内装工事費において観葉植物と照明器具が占める割合が大きかったが、店の雰囲気は確かに集客を左右する重要な要素だった。平日は、毎日100人前後、週末には300人以上が来店する。その約8割は、店の雰囲気を体験することが目的であり、わざわざ撮影するためだけに来店する客は40%を占めている」と話した。


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