四川航空の英雄「劉伝健機長」が今年5月14日に、緊急着陸を成功させ、乗客全員の命を守ったエピソードはいまだ多くの人の記憶に新しい。その日、四川航空3U8633便は、重慶江北空港を離陸し、成都の上空9800メートルを飛行中に、機長らは操縦席の右側の窓ガラスに亀裂が生じていることを発見し、ただちに高度を下げて引き返すことを空港に連絡。そしてクルーは直ちにマニュアルに基づき、高度を下げながら、減速し、酸素マスクを装着し、豊富な飛行技術と落ち着いた心理状態を保ち続け、成都双流国際空港に無事緊急着陸を成功させ、乗客は全員無事だった。自動操縦などの機器が機能しなくなってしまい、34分間にわたって必死に手動で操縦し、乗客の命を守ったこの飛行は、中国民間航空史上における「奇跡」と称されている。
四川省と中国民用航空局は6月8日、同省成都市で表彰式を行い、劉機長に、「中国民間航空の英雄機長」という栄誉称号を授与したほか、同便のクルーに、「中国民間航空英雄クルー」の栄誉称号を授与した。
迅速な対応と、適切な処置によって、乗客119人全員の命が守られたため、クルーには無数の称賛の声が寄せられたほか、劉機長はネットユーザーから、2009年に、米国で奇跡的に不時着水を成功させ、「ハドソン川の奇跡」を生んだチェスリー・サレンバーガー機長の「中国版」と称されている。 (編集KN)
「人民網日本語版」2018年8月10日
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