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日本のボランティア、私財を投じてまで中国の砂漠で植樹続けるのはなぜ? (3)

人民網日本語版 2018年08月14日10:12

「砂丘の父」が残した砂丘1平方キロ

遠山さんの長期に渡る取り組みが成果を上げ、日本の海岸線上の砂丘24万ヘクタールが効果的に緑化されたため、日本で遠山さんは、「砂丘の父」と呼ばれている。緑化はそんなに簡単なことではないということを多くの人に銘記してもらおうと、遠山さんはわざわざ砂丘1平方キロを教育拠点として残し、見学できるようにしている。

鳥取県東伯郡北栄町の農地に立った石田理事は、「50年前、ここも砂丘だった。しかし、遠山さんのおかげで、今はここでヤマイモやスイカ、ブドウなどを生産できるようになった。鳥取県民はずっと遠山さんに感謝している」と話した。

鳥取市の栄誉市民である遠山さんの写真は今でも鳥取市役所のホールに掲げられている。また、遠山さんがかつて教壇に立っていた鳥取大学にもその功績を記念する石碑が建てられている。

鳥取大学の岩崎正美元理事は、遠山さんと共に何度も中国に視察に訪れた。遠山さんと一緒に仕事をした日々を振り返り、岩崎さんは、「仕事をする時、遠山さんは常に古びた日よけ帽子をかぶり、黄色の作業着を着て、長靴を履いていた。そして、高齢になってからも行動で模範を示し、周りの人の心をあたたかくし、感動させてくれた。また、ボランティアの若者たちをいつも励ましていた」と語る。

今年は中日平和友好条約締結40周年を迎えた。岩崎元理事は、「日中両国がさらに多くの砂漠緑化人材を育て、環境保護の分野の協力を強化し、日中友好が代々引き継がれることを願っている」と話した。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年8月14日


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