心臓突然死は人類の生命を脅かしている。大半の心臓突然死には心室細動や不整脈など心拍の異常が伴い、電気ショックによる除細動が現在唯一の効果的な対策となっている。救急救命は一分一秒を争うが、一般的なAEDは専門家が心電図を分析してから放電・操作する必要があり、使用のハードルが高い。多くの患者は心臓発作を起こし治療を待つ間、貴重な救命のための時間を浪費してしまっている。復旦大学情報科学・工学部の鄔小玫教授が率いる復旦医療エレクトロニクスチームが開発した新型AEDは、この難題を解決している。国内初の医療機関登録を受けている体外AEDであるこの製品は、2018中国国際工業博覧会で先ごろ公開された。科技日報が伝えた。
鄔氏は、「輸入AEDと比べると、このAEDには独特な長所を備えている。まず心電データバンクの構築。AEDのアルゴリズムは心電データバンクに基づき検証される必要がある。このAEDのデータバンクには、海外基準の心電データバンクの信号が含まれているほか、さらに国内の権威ある専門家による分類し、救急センターが採集した中国人の体質の特徴を体現する心電信号データが追加されている。次に科学研究チームは低エネルギー除細動方法の研究に取り組み、除細動の成功率を確保した上で患者の受ける損傷を最小限に抑えている。また低エネルギー消費で小型化した家庭用もしくはウェアラブルのAEDの開発を試み、より多くのシーンや人々の需要を満たそうとしている」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2018年10月11日
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