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中国で春節映画14作品公開へ、「コメディキング」はどの映画に?

人民網日本語版 2019年01月18日16:49

今年は春節(旧正月、今年は2月5日)に合わせて、映画14作品が公開される。中国と英国が共同で製作したアニメ「ペッパピッグ」の中国語劇場版「小猪佩奇過大年」を除く13作品は全て中国国産映画だ。そんな中、14作品のうち、7作品は「選りすぐりの作品」とされている。そのジャンルを見ると、5作品がコメディとなっている。北京日報 が報じた。

春節前に、多忙を極めたのが喜劇俳優の瀋騰(シェン・タン)で、「瘋狂的外星人」と「飛馳人生」で主役を務めている。前者では、俳優の黄渤(ホアン・ボー)とタッグを組み、後者は作家・韓寒が監督を務めた3作目の映画となる。

寧浩監督は、2014年の映画「心花路放(Breakup Buddies)」以降、監督業から離れていたが、今回ついに「瘋狂(クレイジー)」シリーズ3作目となる「瘋狂的外星人」の監督を務めた。同作品は作家・劉慈欣の短篇SF小説「郷村教師」の映画版で、寧浩監督が最も得意とするブラックジョークスタイルで描き出している。17年の春節映画として公開された韓寒の「乘風破浪(Duckweed)」は興行収入10億元(1元は約16.10円)を大きく超えた。韓寒は今年も再び得意とするカーレースをテーマにした「飛馳人生」で春節映画に参戦している。

コメディ映画は、春節映画として上映するのが最も適していると言われているものの、今年は、非コメディ映画2作品も春節映画として封切られる。そのうちの一つが、郭帆監督が監督を務め、俳優の呉京(ウー・ジン)が主演を務めるSF映画「流浪地球(The Wandering Earth)」だ。同作品は劉慈欣の小説が原作で、太陽がもうすぐ消滅を迎えることになり、人間は地球に巨大なプロペラを建設し、地球自体を太陽系から脱出させる計画を立てるストーリーだ。同作品は業界や映画ファンが首を長くして待っていた中国国産SF映画だ。もう一つは「廉政風雲(Integrity)」で、麦兆輝監督がメガホンを取り、香港地区版「人民の名の下に(原題:人民的名義)」と称されている。

映画評論家・木衛二は、「今年もたくさんの映画が春節に合わせて公開されるが、コメディ映画が中心であることを考えると、全体的にリラックスしたムードが漂うだろう。今年の春節映画の興行収入も全体的に昨年を上回るだろう。現在、春節に楽しむ娯楽には変化が生じてしており、多くの人が映画館に映画を見に行く。三・四線都市でもその傾向が強まっている。それも、たくさんの映画が同時に公開され競争が熾烈になるにもかかわらず、多くの映画が、お正月映画としてではなく、春節映画として公開される理由だ」との見方を示し、「現時点では、春節映画はまだ未公開でその実際の内容が不明のため、『戦況』はふたを開けてみるまで分からない。しかし、競争のカギを握るのは映画のクオリティと口コミであることは間違いない」と分析している。

映画評論家・二十二島主は、「前売りチケットの売れ行きや公開されている宣伝資料を総合的に見ると、『瘋狂的外星人』が一番おもしろいのではと思っている。寧浩監督、瀋騰、黄渤がタッグを組んでいることを考えると、とても安心して見れる作品だ。その他、『流浪地球』の特殊効果のクオリティが高く、見ていてハラハラドキドキする内容であれば、昨年の『紅海行動(Operation Red Sea)』のように、大躍進する可能性もある」と予測している。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年1月18日 

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