▽ライブ配信を参考に正月用品を買い、一部の地域特産品の人気に火がつく
20万キログラムの永興氷糖ブランドのミカン、5万5千キログラムの陽紅ブランドの米、2万4千本の宣威ブランドの辛味醤油漬けハムの瓶詰めなど、正月用品のシーズンに、全国の50ヶ所以上の県のトップ自らがこうした特色ある農産品を携えて、淘宝のライブ配信を通じて各家庭に売り込んでいる。
1月10日から17日にかけて、淘宝の正月用品祭のライブ配信の特別番組「中国の正月の味わい・県長がやって来た」は全部で16本の番組を放送した。浙江省慶元県のキノコ博物館から広東省の正月を味わう宴会、重慶市の山城文化、西北地域、内蒙古(内モンゴル)自治区の草原の情景など、さまざまな内容があり、視聴者は900万人に達し、多くの地域特産品の人気に火がついた。
陝西省西安市で行われた西北地域を取り上げたライブ配信の回では、県長が最も多く登場した回となり、全国8省の20県から県長が故郷の特産品を抱えて応援に訪れた。甘粛省隴南市などは5人の県長が「団体で」参加した。
リンゴ、干しぶどう、丹東のイチゴ、甘粛省文県の党参(中医薬の薬草)などが人気の売れ筋商品となっている。新疆維吾爾(ウイグル)自治区吐魯番市托克遜県の党委員会常務委員を務める欧輔国副県長が初めてライブ配信に参加すると、現地のバラ風味の干しぶどうが爆発的な人気になり、副県長はほくほく顔だったという。
西北地域のライブ中継は5時間半にわたって行われ、総視聴者数は156万人を超え、取引件数は7千件を超えた。県長自ら特産品をアピールすることでファンが急増し、放送当日には販売店の取引件数が普段の30倍近くまで膨らんだという。
▽エクアドルのシーフード、オーストラリアの牛ステーキ、海外の正月用品も勢い増す
伝統的な正月の味だけでなく、中国の食いしん坊たちの舌はますます国際化している。聚劃算のデータでは、正月用品祭の期間中、食いしん坊たちはオーストラリア産牛ステーキ198万枚、チリのチェリー10万5千キログラム、エクアドルのシーフード9万キログラム、ベトナムの芋類17万5千キログラムを平らげた。各地方のあらゆるものを食べ尽くすといえそうな勢いで、より多くの海外製品が彼らの胃を満たすことになったようだ。
アリババ傘下のオフラインスーパー・盒馬鮮生では、1年で7日間しか販売されないオーストラリア・タスマニアのピンポン球ほどの大きさのチェリーの予約が始まると、アプリケーションの予約チャンネルで1時間も経たないうちに予約が完了した。重さ500グラム程度のオーストラリア産アワビ、重さ約4キログラムの腕ほどの長さの米国・ボストンのロブスターなどは、すでに市民の間で人気のシーフードになっている。今年の干支のブタも盒馬のアプリで人気商品となっており、消費者がネットでブタ製品を購入して年越しすることがどこにでも見られる風景となっているとともに、都市の人々に濃厚な正月ムードをもたらしている。
京東のビッグデータによると、今年の正月用品の選択では、輸入商品の売上高が前年比64%増加し、品目をみると、食品が中心で、実用品もよく買われている。海外製品で購入量が最も多い品目は昨年に続いて食品・飲料品がトップに立ち、以下、ベビー・マタニティ用品、個人向けスキンケア製品、生鮮食品、アルコール類がトップ5に並んだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年1月29日
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