人民元相場なぜ「1ドル7元台」? 先行きは? (2)

人民網日本語版 2019年08月06日15:21

【記者】人民元相場の「1ドル7元台」突入後の先行きはどうなるか。

【責任者】人民元相場の先行きは、長期的には基本面によって決まり、短期的には市場の需給と米ドルの動きも大きな影響を及ぼす。市場化された相場形成メカニズムは価格による需給バランスのレバレッジ調節の役割を発揮する上でプラスになり、マクロ的にみて経済調整と国際収支の「自動安定化」の機能を果たすことになる。中国の製造業は分類品目が整い、産業システムは整備され、輸出部門の競争力は強く、輸入依存度は適切で、人民元相場の変動は中国の国際収支を強く調節する役割を果たし、外貨市場は自らバランスをはかる。

マクロ的側面からみると、目下の中国経済は基本面が良好で、経済の構造調整は積極的な成果を上げ、成長は強靱性が高く、マクロ経済でのレバレッジ比率は基本的に安定し、財政状況は安定し、金融リスクは全体としてコントロール可能で、国際収支は安定し、クロスボーダー資本流動がほぼバランスし、外貨準備は充足し、こうしたことがすべて人民元レートにとって根本的な支えとなっている。特に現在、米欧などの発達したエコノミーの金融政策が緩和に向かう背景の下、中国は主要エコノミーの中で唯一、金融政策がこれまでの状態を維持する国であり、人民元建て資産の価格は引き続き低く、安定性は相対的に強く、中国はこれからグローバル資金が集まる「窪地」になるものと期待される。

ここ数年相場の変動に対応する過程で、人民銀は経験と政策ツールを豊富に積み上げてきた。また今後は革新(イノベーション)を継続し調整のツールボックスを豊富にして、外貨市場に出現する可能性のあるネガティブフィードバックに対し、必要で的確な措置を執り、短期的な投機行為を断固として打ち破り、外貨市場の安定した運営を維持し、市場の予測を安定させる。人民銀行には人民元相場の合理的で均衡が取れた水準における基本的安定を保つ経験があり、信頼感があり、能力がある。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年8月6日

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