ハム界の「エルメス」——スペインの「カッラスコ」
紙のように薄い紅赤色のハムの周囲をピンク色の脂肪分が雲のように取り囲む。筋肉をつなぐ繊維質は糸のように密で大理石に似た綾を織りなす。一口食べてみると、ほおの中に一杯に広がる柔らかい絶妙なうまみの虜になる。
スペインの黒豚イベリア種の生ハム「ハモン・イベリコ」メーカーのラ・エンシナは、第2回輸入博にハム界の「エルメス」と呼ばれるカッラスコシリーズを大々的に投入する。カッラスコは毎年、品質を保証するために一定の数量しか製造しない。一貫した高い品質を維持するため、製造工程に5年以上をかけ、天然の材料しか使わず、手作業で製造する。すべてのハムが限定品で、さわやかなナッツと木のチップの香りがし、中国人の口にも非常に合う。