防災食はおいしくないと思っている人が多い。しかし実際には、日本のメーカーはおいしくて便利な防災食をたくさん開発しており、非常食コンテストの「災害食大賞」も定期的に開催されているほどだ。
19年のうまみ部門の金賞は「そのまんまカレー」で、水も熱もいらない、常温でそのまま食べられる非常においしいカレーだ。ここ数年、日本では「防災食セット」が流行っており、メーカーがいろいろな味の防災食をセットにして売り出している。一番人気は防災食ショップの防災館が販売するアルファ米12食セットで、松茸ごはん、赤飯、山菜おこわ、チキンライス、ドライカレーなど12種類の味が楽しめ、価格は3600円ほど、賞味期限は5年だ。
日本でよく見かける防災食の賞味期限は3年、5年、8年といったものが多いが、ここ数年25年以上の「サバイバルフーズ」を売り出すメーカーも出てきた。高度なフリーズドライ加工を行い、独自の技術で酸素を取り除いて確実に缶を密封するサバイバルフーズは、常温で保存するだけで、25年も長期保存できる。数年で買い換える必要もなく、防災食につきまとっていた買い換えの面倒さと費用の高さがかなり解消された。種類は豊富、調理も簡単で、湯を注ぐだけですぐ食べられる。ただ価格は一般の防災食よりは高く、1食分の値段は大体400円になる。
このほか、日本ではここ数年、ペット用の防災食も登場した。災害発生時には人が最優先になるが、猫や犬などのペットは飼い主にとっては大切な「家族」であり、今ではペット用の防災食がスーパーやネットで気軽に買えるようになった。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年3月13日