中国政府、ネパールに3回目の救援物資提供

中国商務部（省）は13日、公式サイト上で、ネパール大地震の被災状況およびネパール政府からの要望に基づき、二次災害への対策を支援し、より効果の高い防災・災害救援作業を実施する目的で、中国政府が被災地に3回目となる救援物資の提供を決定したことを明らかにした。人民日報が報じた。

今回中国からネパールに提供されるのは、防水シート、避難テント、家庭用救急箱など、計約8千万元相当の救援物資。商務部はこれまでに、民政部（省）、衛生・計画出産委員会、中国赤十字総会などの関連機関とともに、救援物資の取りまとめや輸送手段に関する方案を急ぎ制定、最速でカトマンズに物資を届けるよう総力を挙げて取り組んでいる。

ネパール主要紙・カンティプールに13日、「大地震と中国の救援」と題する記事が掲載された。中国が大地震発生後、ただちに援助の手を差し伸べたことが高く評価されている同記事の概要は次のとおり。

中国の救援隊と医療隊は、世界一流の専門レベルを存分に発揮し、過去の豊かな経験にもとづき、ネパールで各種救援活動を前向きに展開した。在中国ネパール大使館のマスキー大使は、「中国は、ネパールにとって信頼に足る良き隣国であり、良きパートナーである。ネパール政府は、ネパール地震の救援活動において中国が果たした重要な役割を高く評価している」とコメントした。

在中国ネパール大使館によると、かつてネパールを観光で訪れたことがある中国人、ネパールに短期滞在した経験がある中国人、ネパールで投資し創業した中国企業の従業員らも、自発的に在中国ネパール大使館を訪れ、ネパール救済のために寄付を行った。現時点で、同大使館が受け付けた各種寄付金は、累計4千万ルピー（約4700万円）に達した。中国国内の一部NGOは、同大使館に1千万元（約1億9200万円）と1億6千万ルピー（約1億8600万円）を寄付した。同大使館に寄付金を届ける中国人は、毎日後を絶たない。（編集KM）

「人民網日本語版」2015年5月14日