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中国の月探査計画、嫦娥5号が17年にもサンプルリターンへ

人民網日本語版 2016年03月07日10:10

中国の月探査機・嫦娥3号が2013年に月面への軟着陸に成功し、現在は中国が月探査計画3期として17年までに打ち上げを目指している嫦娥5号の軌道周回—月面着陸—サンプル採取—リターンへの注目が高まっている。では、嫦娥5号の研究、製造はどれほど進展しているのだろうか?歴史にどのような新たなページを加えてくれるのだろうか?中国は、月探査プロジェクトの軌道周回、着陸、サンプルリターンが成功すれば、有人月面着陸にも挑戦するのだろうか?新華網が報じた。

全国人民代表大会の代表である、月探査プロジェクト3期のチーフデザイナー・胡浩氏は4日、取材に対して、嫦娥5号は、初めて月の表面でサンプルを自動採取、初めての月面離陸、初めて38万キロ離れた月の軌道での無人ランデブー・ドッキング、初めて月の土壌を携えて、第二宇宙速度に近い速度で地球に帰還するという、中国の宇宙飛行活動における4つの「初」を達成する可能性があることを明らかにした。

その他、嫦娥5号には、新しい月探査機——嫦娥5号、新しいロケット——長征5号、新しい発射場——海南文昌と、3つの「新」も託されている。

計画では、嫦娥5号は月で土壌を採取する。「科学研究者が祖国に奉げる初の中国の月の土壌になるだろう。それを持ち帰るということは、中国人が初めて月に『触れる』ということ」と胡氏。

「中国人は必ず月に立てる」

中国の月探査プロジェクトは「嫦娥計画」と呼ばれている。これまでに打ち上げられた中国の月探査機を覚えているだろうか?10年10月1日に発射された嫦娥2号は、太陽系の人工小惑星になり、中国の歴史に新たなページを加え続けている。嫦娥3号は13年12月14日に月面への軟着陸に成功して以来、月探査機は、月での作業の最長記録を作っている。17年、長征5号のサポートの下、嫦娥5号は、人類史上最速のスピードで、中国から月に向かい、サンプルを採取した後、地球に帰還して、月探査プロジェクトにおける初の成果を持ち帰る計画だ。

嫦娥5号は、月から地球にサンプルを持ち帰れば、軌道周回、着陸、サンプルリターンの3段階計画が全て成功したことになる。そうなれば、中国は有人月面着陸にも挑戦するのだろうか?

胡氏は、「探索は発展の原動力。中国の宇宙探索は始まったばかり。宇宙資源の利用に関して言うと、月は地球から最も近く、月の資源の利用は最も現実的」との見方を示す。

「中国人は必ず月に立てる。これまでの月探査プロジェクトの実施を通して、月面への軟着陸と地球への帰還の技術の基礎と人材チームの育成はできている。現在、さらに推力の大きなキャリアロケットと生命維持システムが最大の課題。その準備ができれば有人月面着陸も可能になるはずだ」。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年3月7日

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